新編 釣魚迷 (つり人ノベルズ)



コーンウォールの池のほとりで回想のフライフィッシャー (つり人ノベルズ)極北の大河に巨大鱒を追う―ルアーフィッシング原野紀行ロックフィッシュ地獄―縦断!ROCKFISH列島NIPPON (別冊つり人 (Vol.194))若狭が〓イチバン―オチャメな中年の釣行日記ヤマベ(ハエ)点を釣るスピード釣法 (フィッシングガイド)四百歳の鮎―鮎釣り短篇小説集新編 釣魚迷 (つり人ノベルズ)日本の「虹鱒」―親しみやすく、気高く (別冊つり人 (Vol.179))瀬戸際の渓魚(さかな)たち


新編 釣魚迷 (つり人ノベルズ)

ジャンル:
セールスランク:105686 位
発送可能時期:ご確認下さい
参考価格:¥ 398 (税込)

ご購入前のご注意
当ウェブサイトはAmazonウェブサービスにより実現されております。 商品の取引契約および商品に関する情報は全てAmazon.co.jpの取り扱いとなります。

購入する

超インテリの超釣りバカの大冒険譚

温故知新というか何というか頭の下がる思いで読みました。
30年以上前に図書館で借りて、釣の手法の参考にしていました。当時はフライフィッシングなんて日本には無かったので、イクラの付け方とか、お弁当の持って行き方とかのノウハウが役立ちました。

貴族出身なんで、少々鼻持ちならない表現が少しだけありますが、大人になって新たに購入して読んでみたらびっくり!昭和天皇の同級生とはとうてい信じられないくらい進歩的、リベラルでグローバルな教養人でした。

外務省エリートの椅子を約束されていた総理大臣の孫の公家さんのご子息がなぜ外務省を辞任して民間大使として中華人民共和国との交流(日中国交正常化の前の時代ですよ)に尽力したか?新米外交官としてサイパンに赴任して目撃した外務省官僚と利権企業の腐敗ぶりの暴露など、杉原千畝と同じく正義感の強い外務省の異端児ぶりが語られています。

当時の同盟国のナチも大嫌いだったようです。ドイツ人は釣のルールも守れない、フランスの鱒達は馬鹿なくせに威張り散らすナチの制服なんか怖くもなんともないなんて凄い表現です。

一方、良質なテグスを入手するためにパパと一緒に蛾の飼育をして母親に怒られるなんて超バカ親子ぶりも披露しています。

これほど立派で知性の高い方が我々釣り馬鹿と同じ興味の中心を持っていて、同じようなアホな悪あがきをしていることを知って、釣り馬鹿として正々堂々釣り馬鹿を続ける勇気をもらえました。
特権階級の釣り

 1966年に岩波新書として出たものの再録。
 著者は西園寺公望の孫で、中国との外交関係で活躍した人物。表題の「釣魚迷」とは、中国で釣り道楽を指す。
幼い頃の釣りからオックスフォード留学時代のスコットランドのマス釣り、真鶴、伊豆、奥日光とさまざまな釣り体験が紹介されている。もちろん中国の釣りにもかなりのページが割かれている。日本占領下のサイパンでの体験も語られており、なかなかに貴重な一冊となっている。
 貴族・外交関係者として、特権階級の釣りを語っているところに面白みがある。文章や内容は庶民的で親しみやすいのだが、時折、貴族であるがゆえに無理を押し通せてしまうようなところが出てきて、昔日の釣りに思いを馳せることが出来る。



つり人社







         
         
         
         



アクセス解析 SEO/SEO対策