四百歳の鮎―鮎釣り短篇小説集



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四百歳の鮎―鮎釣り短篇小説集

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読み返して見たい本

 気軽に読み始めたのだが、没頭して一気に読み切ってしまった。鮎釣りをメインテーマにどの作品も描かれているように見えるが、その裏には、人間が生きるために日頃犠牲にしていること、そしてその儀性にふたをして見ないようにしている現実が絡められている。気軽に読めるが、実は深遠なるテーマが隠されている。
 そういう意味では表題の「四百歳の鮎」は、気軽に夢を持って読み切れるが、他はいろいろと考えさせられた。個人的には「越冬鮎」がすばらしかった。釣りをしない人でも楽しめるだろう。
 時間をおいてまた読んで見たい。何度でも楽しめる物語ではないだろうか。



つり人社







         
         
         
         



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