ゴミにまみれて―清掃作業員青春苦悩篇



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すべての人に読んでほしい

ゴミ収集の仕事をしている方の手記。

私たちはみな、ゴミを出している。
汚いモノ厄介な物も、収集所に出したら、それでおしまい。

しかしそれを片付けているのは、収集作業の人びとなのである。

山田詠美の「風味絶佳」でも、こうした人を主人公に据えていた。
彼女もこの本を読んだのかもしれない。

危険なモノ、汚いもの、飛び散る生ゴミ、異臭・刺激臭のする危険物を扱う彼ら。

ビニールに包まれた割れた陶器の破片で手を深く切ることもある。
ガス抜きしていないボンベが爆発する危険もある。
ゴミを圧縮する収集車に巻き込まれたら、それこそ重傷、という恐怖もある。

収集車のディーゼルエンジンの排ガスを浴び続け、呼吸器系疾患の不安もつきまとう。

夏は酷暑で体力は消耗、加えてハードな肉体労働で年中腰痛もち、体力が幾つまでもつかという不安も頭をよぎる、過酷な仕事である。

何より、世間の人の蔑視の視線。
自分はいいが家族もまた、世間体という厳しい現実に直面しなくてはならない。

さらには作業員である彼ら自身が、自らの仕事を軽んじ、一刻も早く脱却したいと考えている。
後がどうなろうが、一刻もはやく終わらせようと雑な仕事をする風潮が職場に横行していた。

お役所も、収集作業を軽視していた。
ゴミ削減に本腰を入れようとしない。

日々捨てられる膨大なゴミの山。
お歳暮時期には過剰包装の箱の山、「趣味が合わない」と新品を平気で捨てる人々。
時代遅れだからとまだ使える家電が日々ゴミになる。

筆者はときには自暴自棄になりながらも、序々にこの仕事に誇りを持ち、ゴミ問題にまっこうから取組み始める。

私達は誰もが、ゴミを出して生きている。
誰もが、彼らのお世話になっているのである。

ゴミを出す全ての人に読んで欲しい。
深く考えさせられるすばらしい本である。

悶々とする筆者に対し、この仕事から逃げないでまっこうから取り組むよう、激励する奥さんの姿勢に感動させられた。





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